決戦は土曜日
ドリカムのヒット曲「決戦は金曜日」が頭の中で鳴り止まない。
とうとう山田さんに告白する日が近づいてきた。
昨年は半ばアクシデント的にメールで告白し、見事にフラれた。
そんな相手に、またもや、しかも今度は直接告白しようとしているわたしは、相当なおめでた野郎だとしか言いようがない。
告白は勇気がいる。
なぜならそうすることで、良くも悪くも二人の関係に確実な変化がもたらされるからだ。
告白したら彼がどんなリアクションをするか、全く想像がつかない。
でもさすがに、面と向かって告白されたら、何らかのリアクションをしないわけにはいかないだろう。どんなに動揺しても、きちんと返事をくれると信じるしかない。
まずは、付き合っている人の有無を確認する。
これでもし「いる」と言われたら、わたしは彼をその場でひっぱたくかもしれない。
付き合っている人がいながら、おんどれぁなにをよそのおなごにカレーなんぞ食わされとんじゃい!!!!!!ぎやあ〜〜〜〜!!!!!!と暴れて、収拾不可能になってしまう可能性が非常に高い。
しかし、普通恋人がいながら、他の女を自分の部屋にあげたりするのか?そんなことを平気でするような人は軽蔑しますよわたしゃ。
まあ、付き合っている人はたぶんいないだろう、そうであってほしい。
いないとして、問題はそこから先だ。
ちょっと本番をシミュレーションしてみよう。
「なんか、、部屋まであげてもらって図々しくてごめんな。彼女に怒られへんかな。」
「いや、彼女おらんし大丈夫やで。」
いや、違う。こんな、かまをかけるみたいなやり方は嫌だ。もっとストレートにいこう。
「あの、ちょっと聞きたいことがあるねんけど…」
「ん?なに?」
「あの、、山田さん今付き合ってる人おる?」
「いや、おらんけど、、」
「そっか、よかった」
「ん〜?」
「あの、、よかったらわたしとお付き合いしてくれませんか」
よし、これでいこう。ストレートがいちばん。
はあ、緊張。こんなに緊張するのはいつぶりだろうか。
私たちの関係がどうなるか、全くもって想像できない。まさに神のみぞ知る、だ。
どうなったとしても、それが神の御心であると、受け入れることができますように。